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化粧品成分

エイジングケアに効果的!「レチノール」について分かりやすく解説します。

エイジングケア成分として広く知られているレチノール。
昔から使用されている成分ですが大手メーカーが純粋レチノールとして初めて厚生労働省からその効果を認可されたことにより、より多くの人に知られるようになりました。
「レチノール」「ナイアシンアミド」「ニールワン」はシワに効果的な3大成分とも呼ばれています。
なんとなく「エイジングケアに良い」と認識している方が多いかと思いますが、その効果やOEMで配合する場合の注意点について詳しく解説していきます。

 

レチノールとは?

 

レチノールとはビタミンAの一種で脂溶性ビタミンの人つです。
数種類の形態が存在しており、一般的にそれらの総称をレチノールと呼んでいます。
レチノールは元々体内に存在しており、紫外線によるダメージを受けた肌を正常に整える作用があることで健康的な美肌作りに欠かせない成分と言われています。
ただし、紫外線を浴びることで体内のレチノールは破壊されていき減少してしまうので、毎日補給することが大切です。
体内への摂取は通常食品やサプリメントから摂取し、食品としてはニンジンや卵黄、ホウレンソウなどに多く含まれていますので日頃からこれらの食品を摂取していきたいですね。

 

レチノールの種類

レチノールには下記の種類が存在しています。
① パルミチン酸レチノール
② プロピオン酸レチノール
③ 酢酸レチノール
④ レチノール(純粋)
⑤ レチナール
⑥ レチノイン酸

この中でもレチノイン酸は刺激が強いことから医療用としてクリニックで使用されています。
日本でこれらが配合された化粧品は販売していませんが、海外ではニキビや抗シワなどで効果が高いと言われており、お店で販売している可能性もあります。
もし入手できたとしても使用する場合は注意が必要です。
レチナールはレチノールが酸化したもので通常化粧品に配合することはあまりありません。
最近ではバクチオールという植物由来のレチノールで刺激の弱い成分も人気があります。

この中で化粧品成分としてよく使用されるのが①パルミチン酸レチノール ②酢酸レチノール ③レチノールの3種類です。
今回はこの3種類について後ほど詳しく解説していきます。

 

3種類のレチノール

 

パルミチン酸レチノール・酢酸レチノールとは

パルミチン酸レチノールはレチノールにパルミチン酸を結合させた成分、酢酸レチノールとはレチノールの酢酸エステルでどちらも安定性が高くレチノールの中では刺激が少ない成分となります。
一般的にビタミンA誘導体と呼ばれており、その安定性の高さから化粧品に容易に配合でき、尚且つエイジング効果を期待できるということでよく使用される成分です。
安定性は高いのですが、この後解説する純粋レチノールよりは効果がおとります。
この2つを比較すると酢酸レチノールの方が浸透性が高く、パルミチン酸レチノールの方は浸透性が劣りますが効果は高いと言われています。
一般的にパルミチン酸レチノールと酢酸レチノールは「守りのレチノール」と呼ばれており、効果はマイルドだが光や熱に強く、肌トラブルも少ない成分です。

レチノール(純粋)とは

レチノールは医薬部外品のシワ改善有効成分として認められており、医薬部外品に配合されている場合は一般的に「純粋レチノール」となります。
普通の化粧品の場合でも純粋レチノールが配合されている場合もあり、その場合は表記に「レチノール」と表記されている場合は純粋レチノールとなります。
今まで純粋レチノールは効果が高いものの、安定性の低く光や熱に弱いことから純粋レチノールのまま配合されることはありませんでした。
しかし、化粧品技術の向上により、トコフェロールという物質などを使用してリポソーム化(カプセル状にする)ことで安定性を持ちつつ高い効果を発揮できる成分として化粧品に配合されるようになりました。
ただ、誘導体と比べると安定性は低く酸化しやすい成分なので早めに使い切る、エアレスポンプに入った商品を選ぶなどの工夫が必要です。
純粋レチノールやレチノイン酸はその効果の高さから「攻めのレチノール」と呼ばれています。
純粋レチノールは攻めのレチノールに入っていますが、最新技術で肌への効果がマイルドになったことにより、攻めと守りの中間位に位置する万能な成分となりました。
人によって肌の弱い方は刺激を感じる場合がありますので注意しましょう。

 

化粧品に配合されるレチノールの効果とは

 

エイジングケア目的で配合されることが多いレチノールですが、どのような効果があるのでしょうか。
レチノールで認められているシワ改善効果とは肌細胞のターンオーバーを促進することできめを整えたり小じわをなめらかにするという効果があります。
ターンオーバーを促進してくれることによりシミ対策にも効果的です。
また、たるみに対しても効果的でレチノールは真皮の働きを活性化してコラーゲンの生成を促進し、加齢により薄くなりがちな肌を厚くし、弾力のあるふっくらのした肌へと導きます。
レチノールの効果試験はだいたい12週間を基準に行われています。
10~12週間ほど使用することで効果を感じやすい成分です。

 

レチノールの副作用はある?

レチノールにはいくつか副作用が報告されています。

肌に赤みや痒みが出る可能性がある

化粧品の成分としては刺激が強い方の成分となります。特に肌の弱い方は十分に注意してください。
刺激がマイルドになったとはいえ、初めて使用する方は少量ずつ使用するかパッチテストを行いましょう。
初めて使う場合にピリピリすることがよくあり、しばらく使うことでなじんでくると言われていますが肌に何らかの反応がある場合はよく注意して使用し、あまりに副作用が強い場合は専門の医師に相談しましょう。

皮むけが起こる可能性がある

これは主にレチノイン酸を使用した場合になりますが、使用後に皮むけを起こす場合があります。
これはターンオーバーが促進されていることによる結果と言われていますが、問題ないか医師の判断を受けましょう。
クリニックで受診した場合は必ず副作用について告知されるはずなのでよく聞きましょう。

紫外線対策が必要

こちらは副作用というわけではありませんが、レチノールは紫外線に弱い成分です。
女性は日ごろから紫外線対策をしている方が多いですが、男性もレチノールを使用する場合はしっかりと紫外線対策をした上で出かけるようにしましょう。
紫外線対策は夏だけでなく冬も必要です。
レチノールの効果を十分発揮するため、使用している間は紫外線対策をすることをおすすめしています。

 

OEMでレチノールを配合する際の注意点

レチノールを化粧品に配合する際は下記のことに注意しましょう。

高配合するほど刺激が強くなる

誘導体の場合は刺激が少ないため、高配合でもマイルドに仕上がる場合は多いですが、純粋レチノールの場合は高配合すると刺激が強くなるため注意してください。
高配合することで高い効果を期待できますが、その分刺激による副作用の問い合わせが増える可能性があります。
高配合する場合はサロンでカウンセリングを行って対面販売するなどしっかり説明ができる環境が望ましいですね。

バルクの色が褐色になる

レチノールは成分自体に色がついているため、高配合するとバルク自体の色が褐色になります。
褐色になったバルクを白くすることはできないため、そのままの色にするか、着色料や色のある成分(キハダ樹皮エキスなど)で色を整える必要があります。
特に透明の容器に入れる際は中身が見えてしまうので注意しましょう。

酸化により色の変化が起こる可能性がある

こちらも高配合した場合になりますが、褐色の色合いが時間経過とともに少し変化する可能性があります。
よく見比べないと分からないレベルではありますが、変色すると肌に良くないと感じる方もいますので注意してください。
エアレス容器を使用したりすることで酸化を防ぐことが重要です。

 

まとめ

人気の成分「レチノール」ついて解説しました。
効果が高い分、注意するところも様々ありますので使用する際、配合する際は気を付けましょう。
レチノール配合の化粧品をご検討の方はお気軽にご相談ください。

弊社ではレチノール配合化粧品・医薬部外品のOEMも承っております。
お気軽にご相談ください。

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